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絵とかなんとか色々置いておく場所です。
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いかないで。


そう願ったのは、もう、ずっと昔の話になってしまった。

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剣士になるときめたとき、クルセイダーにはならないのか、と問われた。


剣を振るうなら、騎士でもクルセイダーでも変わらない。

だけど、私は騎士になることを選んだ。

あんまり頭良くないし、元ローグが聖堂騎士なんて変でしょー、と笑って。



それから、もうひとつ。

螢を救わなかった神に、この身を差し出す気には、ならなかった。


   ******************************************************************


今でも、忘れられない。

あの日、「久しぶりに臨時いってくる」といって螢が出て行った朝。

湖斗夜が、珍しく仕事から帰ってこなかった朝。

なぜか、あの日に限ってのどにまで出た言葉。


もう、何を思っても、何が変わるわけじゃないんだけど。

十字を模したクレイモアの柄を額に押し付ける。


何デ、アノ時、私ハ……


「いかないで、螢……」

つぶやきは、誰にも聞かれることのないまま

闇に吸い込まれて溶けていく。


あたしは、闇を統べたかった。

太陽に、雲がかからないように。

だけど、あたしは、弱いだけで。

昔から、変わらない。弱いあたし。


せめて、[彼]だけは、この手で守れるように。

[彼女]には、不必要な災いが降りかからないように。

湖斗夜には、もう同じ悲しみを繰り返させないように。


「私は、強くなりたい。」

クレイモアに、顔を映す。

刀身の中、青い目が闇の中で輝いている。


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ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場

といいつつ、いろいろ詰め込んであります。

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