絵とかなんとか色々置いておく場所です。
風に木の葉がざわめく。
明らかに風のせいではないざわめきを隠して。
クナイが音を立てて樹の節目に突き刺さる。
金属が打ち合う高い音が響く。
ざわ、と、騒ぐ木の間に、二つの影が見えた者はいただろうか。
手裏剣が一瞬月光に光るが、これも幹に突き立つのみ。
「クウガぁ、腕落ちてねえ?」
風に乗って、飄々とした声が夜に流れる。
全く、煩い奴だ。
「手裏剣もクナイも、全然狙いがなってねえぞ」
笑っているのは、相手か木々か。
「ふん、それはお前もだろう」
わざとなのか、隠しきれてないのか。
木々を渡るあいつの音が聞こえる。
手から離れた風魔手裏剣が、枝を裂きながら虚空を目指す。
「前言撤回。狙いはいいけど、無謀すぎ」
キン、という高い音がして、手裏剣が戻ってくる。
そして、それを追う様に気配が一つ。
しかし。
「甘いぞ」
抜いた刃を突きつけるは背後。
軽い口笛が聞こえる。
「クウガ相手じゃなきゃ見破ってもらえないんだぜーこれ」
楽しそうな声音に、飄々としたものはもうない。
「それでこそクウガだよ」
弾む声が、再び夜風に溶ける。
「当たり前だ」
声を風に溶かして。
木々を揺らして、風よりも速く夜を走る。
明らかに風のせいではないざわめきを隠して。
クナイが音を立てて樹の節目に突き刺さる。
金属が打ち合う高い音が響く。
ざわ、と、騒ぐ木の間に、二つの影が見えた者はいただろうか。
手裏剣が一瞬月光に光るが、これも幹に突き立つのみ。
「クウガぁ、腕落ちてねえ?」
風に乗って、飄々とした声が夜に流れる。
全く、煩い奴だ。
「手裏剣もクナイも、全然狙いがなってねえぞ」
笑っているのは、相手か木々か。
「ふん、それはお前もだろう」
わざとなのか、隠しきれてないのか。
木々を渡るあいつの音が聞こえる。
手から離れた風魔手裏剣が、枝を裂きながら虚空を目指す。
「前言撤回。狙いはいいけど、無謀すぎ」
キン、という高い音がして、手裏剣が戻ってくる。
そして、それを追う様に気配が一つ。
しかし。
「甘いぞ」
抜いた刃を突きつけるは背後。
軽い口笛が聞こえる。
「クウガ相手じゃなきゃ見破ってもらえないんだぜーこれ」
楽しそうな声音に、飄々としたものはもうない。
「それでこそクウガだよ」
弾む声が、再び夜風に溶ける。
「当たり前だ」
声を風に溶かして。
木々を揺らして、風よりも速く夜を走る。
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HN:
詩柳耶琴
性別:
非公開
自己紹介:
ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場
といいつつ、いろいろ詰め込んであります。
このページ内における「ラグナロクオンライン」から転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、運営元であるガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と開発元である株式会社Gravity並びに原作者であるリー・ミョンジン氏に帰属します。
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なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。
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