絵とかなんとか色々置いておく場所です。
港町アルベルタ。
商人達でにぎわうこの港は、異様な熱気に包まれていた。
船着場の一角にある広い空き地には、特設ステージが準備され、ステージの三箇所には調理台と山のような食材を揃えた木箱が置かれている。
これから何が始まろうとしているのか、好奇心旺盛な冒険者達はステージの前に集まり、自由に憶測を話し合っていた。
やがて、ステージ上に一人のブラックスミスが上った。
「あーあー。マイクテストマイクテスト。
やあやあ皆はん、きょうはこないぎょうさん集まってもろておおきに! 儲かりまっか~!」
アルベルタ訛りの強い大声が響く。最後の一言に答えるかのように、観客の中から「ぼちぼちでんなー」という合いの手も聞こえる。
「合いの手おおきに~。さて、皆はんの中にはもしかしてこのイベントが何なのか。分かってらっしゃらない方もいてはるんじゃないかー?
そんな方々のためにもタイトルコールいくでえ!
二年に一度の大イベント! 三種族対抗料理対決 開幕やー!」
ブラックスミスの声に答え、観客は腕を上げて歓声を上げる。
三種族対抗料理対決。それは、オーク・人間・悪魔族の代表によって誰が一番料理上手であるかを決めるという、何故か二年に一度の頻度で商人ギルド主催で行われている名物イベントである。
「まずはオーク代表、我らが姉貴っ! おーくれでぃーさんっ!
平仮名表記は本人の希望だぜ!」
紹介されつつ登場するオークレディーは、普段とは違う割烹着……と思わしき衣装をまとい、ご丁寧に三角巾を頭に巻いた姿だ。観客の歓声に、愛用の包丁を振り上げて答える姿は、さながら肝っ玉かあちゃんといったところである。
「さぁてお次は悪魔族代表! はるばるアマツからやってきてくれたぜ!
雅人形ちゃんやでー!!」
続いて紹介に続いて楚々と舞台奥から出てきたのは、袖をたすきでまとめ、腰に掛け物をした雅人形だった。普段は不気味に動く顔の後方にある魔物の腕は、その長い髪をジャマにならないようにしっかりと束ねている。
まさに令嬢然とした姿に観客のボルテージは上がる一方だが、当人は恥ずかしそうに顔を少し手で隠している。その姿がなんとも美しく、幾千ものフラッシュが焚かれる。
「あーお客はんがた、SSの乱撮影はかんべんやでえ~。
そしてラストは人間族代表!
ほんまはオルレアン先生に来てもらうはずだったんが、あの人も多忙なんでな! 今年はゲフェニアから衝撃の出場者だぜ! ヴァイオリーちゃん~!!」
最後に登場したヴァイオリーはいつもどおりぴょこぴょことした登場だった。ただし、いつも手にしているバイオリンは背中に背負い、長袖を腕の半分ほどにまで捲り上げている。
「さー以上三名で対決だ!
審査員は我らが超兄貴ことオークヒーロ! そしてゲフェンダンジョン二階の覇者 ヴァンパイア伯爵! 最後にプロンテラ騎士団 ヘリスン氏!
以上各種族から一名ずつにお願いしているぜ!」
紹介の声とともに、スポットライトが舞台下の一角に集まる。ただし、光が弱点のヴァンパイアにはうまく光が当たらないように工夫されている。
「料理対決は、例年同様前菜・メインディッシュ・デザートの三品をいかに早く、そして美しく、おいしく作れるか、だ!」
商人達でにぎわうこの港は、異様な熱気に包まれていた。
船着場の一角にある広い空き地には、特設ステージが準備され、ステージの三箇所には調理台と山のような食材を揃えた木箱が置かれている。
これから何が始まろうとしているのか、好奇心旺盛な冒険者達はステージの前に集まり、自由に憶測を話し合っていた。
やがて、ステージ上に一人のブラックスミスが上った。
「あーあー。マイクテストマイクテスト。
やあやあ皆はん、きょうはこないぎょうさん集まってもろておおきに! 儲かりまっか~!」
アルベルタ訛りの強い大声が響く。最後の一言に答えるかのように、観客の中から「ぼちぼちでんなー」という合いの手も聞こえる。
「合いの手おおきに~。さて、皆はんの中にはもしかしてこのイベントが何なのか。分かってらっしゃらない方もいてはるんじゃないかー?
そんな方々のためにもタイトルコールいくでえ!
二年に一度の大イベント! 三種族対抗料理対決 開幕やー!」
ブラックスミスの声に答え、観客は腕を上げて歓声を上げる。
三種族対抗料理対決。それは、オーク・人間・悪魔族の代表によって誰が一番料理上手であるかを決めるという、何故か二年に一度の頻度で商人ギルド主催で行われている名物イベントである。
「まずはオーク代表、我らが姉貴っ! おーくれでぃーさんっ!
平仮名表記は本人の希望だぜ!」
紹介されつつ登場するオークレディーは、普段とは違う割烹着……と思わしき衣装をまとい、ご丁寧に三角巾を頭に巻いた姿だ。観客の歓声に、愛用の包丁を振り上げて答える姿は、さながら肝っ玉かあちゃんといったところである。
「さぁてお次は悪魔族代表! はるばるアマツからやってきてくれたぜ!
雅人形ちゃんやでー!!」
続いて紹介に続いて楚々と舞台奥から出てきたのは、袖をたすきでまとめ、腰に掛け物をした雅人形だった。普段は不気味に動く顔の後方にある魔物の腕は、その長い髪をジャマにならないようにしっかりと束ねている。
まさに令嬢然とした姿に観客のボルテージは上がる一方だが、当人は恥ずかしそうに顔を少し手で隠している。その姿がなんとも美しく、幾千ものフラッシュが焚かれる。
「あーお客はんがた、SSの乱撮影はかんべんやでえ~。
そしてラストは人間族代表!
ほんまはオルレアン先生に来てもらうはずだったんが、あの人も多忙なんでな! 今年はゲフェニアから衝撃の出場者だぜ! ヴァイオリーちゃん~!!」
最後に登場したヴァイオリーはいつもどおりぴょこぴょことした登場だった。ただし、いつも手にしているバイオリンは背中に背負い、長袖を腕の半分ほどにまで捲り上げている。
「さー以上三名で対決だ!
審査員は我らが超兄貴ことオークヒーロ! そしてゲフェンダンジョン二階の覇者 ヴァンパイア伯爵! 最後にプロンテラ騎士団 ヘリスン氏!
以上各種族から一名ずつにお願いしているぜ!」
紹介の声とともに、スポットライトが舞台下の一角に集まる。ただし、光が弱点のヴァンパイアにはうまく光が当たらないように工夫されている。
「料理対決は、例年同様前菜・メインディッシュ・デザートの三品をいかに早く、そして美しく、おいしく作れるか、だ!」
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詩柳耶琴
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非公開
自己紹介:
ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場
といいつつ、いろいろ詰め込んであります。
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