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絵とかなんとか色々置いておく場所です。
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出演:白子ローグ子。&知りあいのおねえローグ男

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「君は船に乗ったことはあるかい?

 僕が冒険者だった頃、港町アルベルタから船に乗って
 アマツというところにいったことがあるんだ。
 アマツには桜という植物があってね、とってもきれいだったんだ。またいってみたいなぁ」

 アカデミーに寄せられた依頼をすべて消化し、試験もオールクリアして一ヶ月。

 ぼんやりするのも少し飽きて、なんとなしにミッドさんとお話してみた。

 アマツ。船で向かう、桜という植物のある地。

 なんだろう、行った事ない場所なのに、なんだか懐かしい気がする。

 正直、船にはいい思い出はない。

 薄暗い船倉で、大勢の男達に囲まれる、私。

 一陣の風のように私を助けてくれた、赤い影。

「か、り、ん、ちゃ~ん どうしたのーくらぁい顔しちゃって~」

 にゅうっと後ろから手が伸びてきて、私はしなやかな腕の中に抱え込まれる。

「ぁう、な、なんですかいきなりっ」

「かわいい華燐ちゃんがそんな顔してたらおねーさん心配で~」

 にっこりと笑うその顔は、どうみても“お兄さん”であることは絶対の黙秘である。

「んで? なんか嫌なことでもあった?」

「い、いいえ、なんにもありません。大丈夫です」

「もー……なんでみんなこう素直じゃないかしらねぇ……」

 ぽそりとした呟きとともに、嘆息が聞こえた。

「そんなに、頼りないのかなぁ……」

 耳元でいきなり男の声に戻るのは絶対反則です。

 なんだか、すごく心臓がどきどきする。

「……ほんとに、なんでもないですから。」

 どうにか声にした言葉は、自分でも分かるほど、ちょっと震えていたりした。

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詩柳耶琴
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ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場

といいつつ、いろいろ詰め込んであります。

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