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絵とかなんとか色々置いておく場所です。
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ふたりへのお題ったー http://shindanmaker.com/122300
怜へのお題:抑えきれる程度の想いだったらよかった/「やくそく。」/あまりに頼りなくて、折れてしまいそう

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砂に眠る金色をみたとき。

あふれそうになった。

それが何かは  わからなかった

きっとそれは、  一つの感情だけではなかった

誰が? ヤット消エタ 何故? ヨウヤク手ニハイル どうして?

ぐるぐると 水面に浮かんでは消える渦のように

何かの堰が切れた。

無理やり形容するなら、そんな感覚だったことだけは覚えている。



きっと、本当はわかっていたんだと思う。

汚い自分を、認めなかっただけなんだと。


今でも、あの感覚に呑まれそうになる。

クレイモアに映る、青い瞳を見るたびに思う。


                       、と。

*********************************************************************

「やくそく。」

 幼いころ、指切りをした。

 絶対に、まもると。

 いつもの笑顔のまま、私と同じ手のひらが、頭をなでてくれた。


「約束」

 血の海に沈む前、あの人はそう呟いていた。

 絶対に、許さないと。

 いつもとは違うあの人は、手のひらに爪を携えて、ないていた。


「やくそく」

 いつもの笑顔で、抱きしめてくれたときに聞いたささやき。

 『絶対、私が護る』





「……やくそく。」

*********************************************************************
 クレイモアもそうだけど、初めて両手剣を持ったときの感想は、【すぐ折れそう】だった。
 細身で、使い込んでいた短剣よりずっと頼りなさそうで。
 両手剣とは元々それ自体の攻撃力はなく、どちらかと言えば己の腕力と技で相手をたたき伏せる。
 そんな武器であるためと思っていたからかもしれない。

 ローグから騎士になって、騎士としての技を扱うようになって。
 いつの間にか、細い刀身だからこその力というものがわかってきた。
 神速の祝詞で集中力を極限に高め、相手の腕が振るわれるよりも、
 速く、迅く、刃を振るう。
 その為の、細身。

 
 不意に、地面の窪に足を取られたか、体がよろける。上体を捻るようにして体制を直すのは昔の手習い。
 嘆息する間もなく。背後に気配が生まれた。

「我に神速の加護を(ツーハンドクイッケン)」

 祝詞を、舌に乗せる。
 ぞくん。
 鋼の重みが、ダイレクトに腕の中に生まれる。
 猛るハイオークに踊りかかる。
 冷気を持たされて生まれた鋼を振り抜く。

 オークの斧に、鋼が打ち合う衝撃に、むき出しの肌が裂けていく。

 あまりに頼りなくて、折れそう。


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ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場

といいつつ、いろいろ詰め込んであります。

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