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絵とかなんとか色々置いておく場所です。
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すげえアサシンらしいことやんと、友達の忍者。
えらい気にいってもらえてたんが印象的だった(苦笑)

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「動くな」

 背後に、冷たいものを感じる。
 見るつもりは、なかった。
 たまたま普段のハイプリーストの衣服から、見慣れない軽装に着替えるのを見てしまって。
 興味を覚えて、闇に紛れる相手を追った。
 追った先は、大陸でも有数の豪商と知られる人物の邸宅。
 天津にもよく商売に来ていたが、薄ら暗い人物として警戒していた人物だ。

「お前は、何が目的だ?」

 目の前には、血の海に倒れる豪商。
 今しがた、背後の人物が一閃のもとに斬り伏せたのを目撃したばかりだ。
 そして。僕の首には、その凶器が当てられている。

「さ、さぁ、なんのことか」

「アマツの忍が何の用もなく、そんな変装のまま同業の跡をついてくるとは思えないがな?」

 冷たい忍び笑い。

「なんでわかるか、って? 俺だってそれなりの修羅場は踏んでる」

 心を見透かされているように、声は続ける。

「お前も闇者なら言わずともわかるな?」

 刃に気をつけながら、頷きを一つ。
 今夜のことは他言無用。忘れろ。
 忍び者として、何度かは僕も言ったことはある。
 コレを言われたのは、かつて師匠の本気を見てしまったとき以来だ。
 背後の影は満足そうに凶器を引いて、音もなく消えていった。

 ウワサには、聞いていた。
 大陸において僕たち忍者のように、闇に潜むもの。
 アサシンとよばれる、影。
 急に気が抜けて、へたりとその場に座り込んだ。
 大陸にも、あのような者がいるのだ。
 手の中に、じっとりとした水分がたまっていた。
 一瞬、師匠の顔が浮かんだ。
 普段はおちゃらけているくせに、忍びとして主の命を受けると人が変わる。
 そう。ちょうど先ほどの影のように。
 鼻を突く血の気配に我を取り戻して、僕はその場を立ち去った。
 夜風がつめたく、やさしかった。


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ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場

といいつつ、いろいろ詰め込んであります。

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