絵とかなんとか色々置いておく場所です。
白を基調にした法衣をつまんでみる。
「ことやん、なにしてんの?」
「んや、なんかつまみあげたくなる時ってあるじゃん?」
あからさまに可笑しなものを見るような表情の相手をさらりとスルー。
転生したこの身に配される、ひらひらとした法衣。
黒いロングコートの上に着る仕様になっているこの白は、高貴さと清らかさを上手い具合に演出する。
「まさかその衣装にまだ慣れてないの?」
「転生前の衣装に慣れすぎたんだよ」
たたき合う軽口は、どこか別の次元で行われているように聞こえる。
転生前の黒い法衣は、アサシンの衣装に似てどこか気安く感じた。
闇に近い、黒の生地で仕立てられていたからかもしれない。
「……碧」
「んー?」
「法衣って、何で黒いんだろうな?」
「女の子の法衣はせくしぃな路線をたどってるけどねえ」
わざとなのか、ツッコミ待ちなのかいまいち量りかねる返答が帰ってくる。
ローグは赤。
騎士は、銀と黄土。
衣装のうちに多く黒をまとう職と言うのは、聖職者と暗殺者だけ。
もっとも、聖職者は転生の儀式の後には黒をまとわなくなるのだけど。
きっと、
ローグは血を多く浴びることを想定してるんだろう。
騎士は、その騎士道の証としてこんな色なのだろう。
「怜?」
ふわふわとした茶色いローブと、薄い青が見えた。
「起こしちゃった?」
「ん、ちょっと考え事してた」
ベルディアの柔らかい物言いは、記憶の琴線に触れる。
「ねえ、ベル。なんで法衣って黒いと思う?」
聡明なハイウィザードの顔がきょとりとする。
「そういえば、なんでだろうね。
何者にも染まらないため、血で穢れないため……
うーん、わからないや」
難しい顔をしながら、ポツリと呟くハイウィザードの頭を軽くなでた。
「きっとこの法衣が黒いのは、喪服だからじゃないかしらね」
「何をいきなり」
「暗殺者の黒は、闇に溶けるため。
聖職者の黒は……きっと、狩りで倒された物達の安寧を祈る葬服だからじゃないかなって」
「……俺も、その安寧を祈られるものに含まれるのかな」
「湖斗夜は、送ってあげない。怜もよ。」
陽だまりが、笑う。
あの時、何か言いたそうだったその笑顔を、今も覚えてるっていったら
きっと笑うだろうな。
「聖職者の黒は、己の死すらも自ら送るため……」
呟くこの声を、否定してくれる存在はいないけど。
「聖職者が黒をまとう理由って、なんなんだろうな。螢。」
きっと深い意味はない。冒頭一節が浮かんじゃったんだ。
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「ことやん、なにしてんの?」
「んや、なんかつまみあげたくなる時ってあるじゃん?」
あからさまに可笑しなものを見るような表情の相手をさらりとスルー。
転生したこの身に配される、ひらひらとした法衣。
黒いロングコートの上に着る仕様になっているこの白は、高貴さと清らかさを上手い具合に演出する。
「まさかその衣装にまだ慣れてないの?」
「転生前の衣装に慣れすぎたんだよ」
たたき合う軽口は、どこか別の次元で行われているように聞こえる。
転生前の黒い法衣は、アサシンの衣装に似てどこか気安く感じた。
闇に近い、黒の生地で仕立てられていたからかもしれない。
「……碧」
「んー?」
「法衣って、何で黒いんだろうな?」
「女の子の法衣はせくしぃな路線をたどってるけどねえ」
わざとなのか、ツッコミ待ちなのかいまいち量りかねる返答が帰ってくる。
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ローグは赤。
騎士は、銀と黄土。
衣装のうちに多く黒をまとう職と言うのは、聖職者と暗殺者だけ。
もっとも、聖職者は転生の儀式の後には黒をまとわなくなるのだけど。
きっと、
ローグは血を多く浴びることを想定してるんだろう。
騎士は、その騎士道の証としてこんな色なのだろう。
「怜?」
ふわふわとした茶色いローブと、薄い青が見えた。
「起こしちゃった?」
「ん、ちょっと考え事してた」
ベルディアの柔らかい物言いは、記憶の琴線に触れる。
「ねえ、ベル。なんで法衣って黒いと思う?」
聡明なハイウィザードの顔がきょとりとする。
「そういえば、なんでだろうね。
何者にも染まらないため、血で穢れないため……
うーん、わからないや」
難しい顔をしながら、ポツリと呟くハイウィザードの頭を軽くなでた。
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「きっとこの法衣が黒いのは、喪服だからじゃないかしらね」
「何をいきなり」
「暗殺者の黒は、闇に溶けるため。
聖職者の黒は……きっと、狩りで倒された物達の安寧を祈る葬服だからじゃないかなって」
「……俺も、その安寧を祈られるものに含まれるのかな」
「湖斗夜は、送ってあげない。怜もよ。」
陽だまりが、笑う。
あの時、何か言いたそうだったその笑顔を、今も覚えてるっていったら
きっと笑うだろうな。
「聖職者の黒は、己の死すらも自ら送るため……」
呟くこの声を、否定してくれる存在はいないけど。
「聖職者が黒をまとう理由って、なんなんだろうな。螢。」
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きっと深い意味はない。冒頭一節が浮かんじゃったんだ。
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詩柳耶琴
性別:
非公開
自己紹介:
ラグナロクオンラインのアマツ萌え&自キャラによる人形遊びな実験的短編置き場
といいつつ、いろいろ詰め込んであります。
このページ内における「ラグナロクオンライン」から転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、運営元であるガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と開発元である株式会社Gravity並びに原作者であるリー・ミョンジン氏に帰属します。
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なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。
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